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SES営業からエンジニアに転職したい:IT資格を取得しておくと役立ちます
こんにちは”ぱぶろ“です。会社の仕事ではSES事業のマネジメントも担当しています。
この記事では、「SES営業からエンジニアに転職したい!資格を取るなら何が良い?」という疑問を解消します。
- エンジニアへの転職におすすめのIT資格
- IT資格のおすすめ勉強法
- IT資格取得後の転職成功への流れ
IT資格を取得してエンジニアに転職。その後、SES営業にキャリアチェンジしました。その逆の、SES営業からエンジニアへキャリアチェンジする人も沢山いました。
エンジニア転職を成功させるのに、IT資格を取得しておくと役に立ちます。特にインフラ系エンジニアの場合は、その傾向が強いです。
この記事では、SES営業からエンジニアに転職を考えている人向けに、「SES営業からエンジニアに転職を考えている。転職に有利になるIT資格を知りたい」という要望に、お応えします。
会社の営業力にもよりますが、未経験者を配属するのは、結構、骨がおれるものです。付加価値をつけて、できるだけ引き合いの数や成約確度を上げておきたいところです。
ネットワークのキャリアを積みたいなら、
- CCNA
- LPIC または LinuC のレベル1
サーバー・クラウドのキャリアを積みたいなら、
- LPIC または LinuC のレベル1
- AWS プラクティショナー
というのが、王道になります。
それと当然ですが、若手であるほど、資格取得の費用対効果が良くなります。
なるばく、早めに取得させておくことを、おすすめします。
以降で、
- ITインフラ資格の概要
- 学習サービスの紹介
などについて、詳しく解説していきます。
おすすめITインフラ資格の概要
あらためて、下記の4つです。
- CCNA
- LPIC または LinuC のレベル1
- AWS プラクティショナー
CCNA
ネットワークに関する基礎知識を証明する資格です。ネットワークエンジニアなら、必須の資格といえます。
正式な名称は『Cisco Certified Network Associate』で、通称が『CCNA』です。名前にあるとおり、シスコ・システムズという会社が認定しています。
シスコ・システムズは、アメリカを拠点とした、ネットワーク機器の世界的企業で、国内市場の約半分を占めています。
国内ネットワーク機器市場、ベンダー別の支出額シェア実績 2021年
シスコ | 48.1% |
NEC | 5.4% |
アライドテレシス | 5.3% |
1位と2位の差は圧倒的で、シスコの1強といえる市場になっています。
なので、CCNAを取得するのは、間違いないということです。むしろ、ネットワークの業務をするなら、持ってて当然ともいえます。
LPIC または LinuC のレベル1
OSの1つであるLinuxに関する知識を証明する資格です。
LPIC(エルピック)はLPI日本支部、LinuC(リナック)はLPI-Japanが、それぞれで認定しています。
どちらを取得すべきか、よく議論になりますが、
LPIC | グローバル市場向け |
LinuC | 国内市場向け |
とされています。
それぞれ、Level1・Level2・Level3の3段階があり、できればLevel3を取得するのが望ましいです。
AWSプラクティショナー
AWSプラクティショナーは、クラウドサービスのAWSを開発・販売するアマゾン社が認定している、クラウドコンピューティングに関する知識を証明する資格で、基礎、アソシエイト、プロフェッショナルの順に高いレベルとなっています。
クラウドエンジニアを目指すなら、アソシエイトの取得が望ましいです。
おすすめのIT資格学習サービス
おすすめのIT資格学習サービスを紹介します。
- TECHHUBラーニング:ITインフラ資格専門のeラーニング講座
- Ping-t:IT資格に強いeラーニング講座
TECHHUBラーニング
ITインフラ資格を専門にした、オンライン型のITスクールです。
下記、開講している講座です。
- CCNA
- LPIC レベル1
- LinuC レベル1
専属のメンターがついて、学習のサポートをしてくれます。基本はマルっとお任せできるので、こちらの手間をはぶけるのが良いですね。
Ping-t
ITインフラに限らず、IT資格を中心としたWeb問題集です。対象の資格は以下になります。
CCNA | CCNP |
AWS | LPIC |
LinuC | JTML5 |
OSS-DB | Oracle DB |
ITIL | 情報処理技術 |
老舗のサービスで、利用者が多く、価格も安いので、気軽に利用できます。
公式サイト:Ping-t
そもそもITエンジニアに資格は必要?
ITエンジニアに資格は意味ないという人もいますが、インフラ案件に限っていえば、資格を持っていると、営業的に以下3つのメリットがあります。
- 提案できる案件が増える
- 単価の高い案件が取れる
- ITエンジニアのスキルが上がる
提案できる案件が増える
まず、未経験や経験の浅い若手ITエンジニアを提案する時には、資格があると、対象案件の幅が広がり、提案できる案件が増えます。
また、2〜3年の経験者で、ローテーションを掛ける時に、上位資格を持っておくと、業務レベルと単価の高い案件に提案ができるようになります。
例えば、ネットワークエンジニアなら、未経験者にCCNAを取得してもらい、1つめの現場にいるうちにCCNPを取得してもらうのが、おすすめです。
単価の高い案件が取れる
どこも良いITエンジニアは不足しているので、付加価値のある人材は、高い単価の案件に入れるチャンスがあります。
付加価値という点では、資格は伝わりやすく、知識やスキルについても、一定の保証ができます。
顧客の担当者からしてみれば、SES営業の色々なアピールよりも、安心できる判断材料になります。
ITエンジニアのスキルが上がる
ここ凄く重要な点なのですが「資格取得=体系化された知識の習得」になるので、現場の業務に活かすことができれば、おのずと技術スキルも向上していきます。
知識を持っていると、これまで携われなかった仕事を任せもらえるチャンスができ、どんどんスキルアップをしていくという好循環になり、ITエンジニアとしても、やりがいのある仕事ができるようになります。
資格取得を活発にする仕組みづくり
ITエンジニアに資格を取得してもらうには、本人の努力は必要ですが、会社からのサポートも必要不可欠です。
以下は、会社としてサポートすべき施策です。
- 受験費用を補助する
- 資格手当をつける
- 学習環境を整える
具体的な内容を解説していきます。
受験費用を補助する
ベンダー資格の受験料は、1回につき数万円と、資格試験の中でも高額になり、個人が負担、ましてや若手が給与から捻出するのは、なかなか厳しいです。
受験料が高くて受験ができないという場合もあり、中には「貯金して受けてね」という会社もいるようですが、受験をするまでに時間も必要です。
貯金をさせる時間を費やすくらいなら、会社で補助してあげる方が、スピード感を出せるので、費用対効果が高いです。
ただし、補助する上限は決めておく必要があります。何回も落ちている人に、負担し続けるのは無駄金になってしまいます。
資格手当をつける
取得に向けたモチベーションUPもそうですが、単純に「ご褒美=報酬」を与えるのは、会社として当然で、社員が会社に期待する部分でもあります。
せっかく取得したのに、報酬が何もないんでは、不満の素になり、より待遇の良い他社へ転職してしまう可能性を高めてしまいます。
ただし、手当を高くし過ぎると、損益が厳しくなるので、契約単価と見合わせて、適正な金額を設定するようにしましょう。
学習環境を整える
ここは1番欲しい仕組みですが、人事部などの、人材・組織開発の責任者が主観になり、学習環境を整備します。欲しい要素は、以下の2つです。
- 育成の責任者を置く
- 学習教材を提供する
育成の責任者を置く
他との兼任でも良いので、育成の責任者をきちんと任命し、進捗確認を確実におこなうようにしましょう。
これまでの経験は、人事でも良いですし、営業やITエンジニアでも良いのですが、資格について、きちんとした知識を持つようにしておきます。
学習教材を提供する
社内にナレッジを持っているのは理想ですが、ベンダー資格は更新が早いので、専門会社が提供サービスしている教科書や問題集、eラーニングや講座を研修講座を利用するのが確実です。
教科書は、CCNAなら『白本』、LPICなら『あずき本』、eラーニングなら『TECHHUBラーニング』や『Ping-t』を利用するのが、おすすめです。
個人に任せるのではなく、必ず管轄部門が準備をし、管理・推進していくようにしましょう。
環境の仕組みづくりはは、どれもコストはかかりますが、それ以上の利益(ベネフィット)が期待できるので、他社に遅れを取らないうちに、早く手厚く取り組むのが、事業成長につながりやすいです。
まとめ:資格の取得は事業成長を促進する
資格取得をきっかけに、ITエンジニアの知識が増え、案件に入る確度も上がり、現場で得られる経験も、大きな差がついていきます。
受験補助、資格手当、学習環境は、先行投資で厳しい部分もありますが、数万円というコストは、中長期的にみると費用対効果が高いのは、分かるかと思います。
また、学習をサポートしてくれる会社というのは、ITエンジニアにとっては、ありがたいことで、長く活躍してくれる貴重な人材に育ってくれる、きっかけにもなります。
ITエンジニア不足で、多くの企業は未経験者の採用に積極的になっているので、採用も営業も他社との差別化は重要で、その魅力づけをしなければいけません。