記事内にPR広告が含まれる場合があります
実験思考:実験的なアプローチの思考スタイル
こんにちは。会社員ブロガーの”ぱぶろ“です。
書籍『実験思考 世の中、すべては実験』の読書レビューです。
概要と気づきや学びについて紹介します。
- 実験思考について
- 実験思考でいることのメリット
- 実験思考を身につけるための方法
本書については、具体的な方法論などの解説はありませんが、実験思考の体現者である著者の実績が紹介されています。
なので、本記事で実験思考についての概要を理解をしてから、読むのが良いです。
実験思考とは?
問題解決や新しいアイデアの発想において実験的なアプローチを採用する思考スタイルを指します。
科学的な方法論や試行錯誤から問題を解決し、新しい知識や洞察を獲得するためのアプローチです。
以下に、実験思考の特徴的な要素を紹介します。
- 仮説の立案:実験思考では、問題や課題に対して仮説を立てることが重要。仮説は、解決策やアイデアの方向性を示し、後で実験や調査を通じて検証します。
- 試行錯誤:異なるアプローチや戦略を試していきます。失敗から学び、新しい情報を収集し、仮説を修正します。
- データ収集:データ収集は重要なステップとなります。データもとに、仮説の検証や意思決定のサポートに役立てます。
- 分析と評価:収集されたデータを分析し、仮説が正しいかどうかを評価します。仮説が正しければ、それを基に問題解決策を練り直し、新しい課題に取り組んでいきます。
- 創造性:実験思考は創造的なプロセスで。異なるアイデアやアプローチを試すことで、新しい発見や革新的な解決策が生まれる可能性を見つけます。
- リスクの許容:失敗や誤った仮説を受け入れ、それを修正する柔軟性を持っています。リスクを恐れず、新しいことに挑戦しやすくなります。
特に「データ=ファクト(事実)」を基にした仮説検証は、他の要素にも影響するので、正しいデータを収集するのがキモになります。
ファクトについては、書籍『ファクトフルネス』が参考になるのと、世界における事例を交えて、面白く学べるので、おすすめです。
実験思考でいることのメリット
実験思考の主なメリットを紹介します。
- 問題解決能力の向上:問題を実際に解決するための効果的な方法や、新しいアイデアや戦略をつかって問題に対処できるようになります。
- 創造性の促進:さまざまなアプローチを試し、新しいアイデアやアプローチを発見する機会を得ることで、創造性を高めることにつながります。
- データに基づく意思決定:データに基づいた意思決定を行うことで、より合理的な選択をすることができるようになります。
- リスク管理:リスクを管理し、失敗から学び、改善するプロセスを進めることができます。
- プロジェクトの改善:途中で調整や修正を行い、プロジェクトの進行状況を向上させるための手段として役立ちます。
- イノベーションの推進:実験思考は新しい製品、サービス、プロセスの開発において有益です。新しいアイデアを実際にテストし、市場に導入する前に効果を評価できます。
- 問題の深掘り:問題を深く掘り下げ、根本的な原因を特定しようとすることができます。これにより、表面的な対処ではなく、持続的かつ効果的な解決策を見つけることができます。
実験思考は多くの分野で価値があり、組織や個人の成功に貢献できる思考アプローチの手法です。
リスクを取りながらもデータに基づいた判断を行い、常に改善を目指す思考が、成果を向上させるのに役立ちます。
実験思考を身につけるには?
実験思考は意識をすれば、すぐにでも出来るので、先に紹介した実験思考の要素を日々、実践していくだけです。
といっても、ちょっと難易度は高いので、仕事の中で実践できる方法を、以下に紹介します。
会議や打ち合わせの中で、常にこの要素を意識するようにしましょう。
仮説立案:もしかしたら?を考える
「今は〇かもしれないが、もしかしたら△になるかもしれない」という、自分なりの仮説を、常に考えるようにしていきます。
正解か不正解は関係なしで問題ありません。まずは自分の頭で考えた、仮説を持つことが大切。その仮説が合っているかは、のちのち確認するのを忘れずに。答え合わせですね。
ファクトチェック:事実に基づいているかを確認する
「それってアナタの感想ですよね?」会議や打ち合わせをしている、こういった場面に遭遇します。
(感想かどうかさておき)そういった場面の時には、何を根拠に話をしているかを確認するようにしましょう。
相手を責めたりすることはせずに、事実は?根拠は何なのか?を明確にする習慣を身につけていきます。
リスク管理:リスクは何か?を考える
完全にリスクの無い状態というのは、基本的にはありえません。何をするにもリスクはあるものと理解しましょう。
新規事業をする、未経験業界への転職をする、新しい分野を学ぶ、など、あらゆる時にリスクは発生しているので、「リスクは何があるのか?」という意識を忘れないようにしましょう。
まとめ:実験に失敗はつきもの
実験思考の概要、メリット、身につける方法について解説しました。
思考アプローチの手法としては、そんなに珍しいものではありませんが、個人的には「実験」というワードに、1番メリットを感じています。
新しいことを始める時は、だいたいは「挑戦」とか「チャレンジ」というワードを使いますが、ちょっと暑苦しさを感じるのと、失敗した時の精神的なダメージを大きいです。
「実験」であれば、わりと軽やかな感じなのと、実験には失敗はつきものなので、失敗しても「あーこの方法ではダメだったな。次はこの方法を試してみよう」という考えを持てます。
失敗を材料する前提で考え、動けるのが「実験思考」の本質ということですね。
以上です。