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SES営業で年収1,000万円は目指せる?年収アップの方法を解説
こんにちは”ぱぶろ“です。会社の仕事ではSES事業のマネジメントも担当しています。
他業界の営業から転職して、SES営業として14年ほど働いています。
最初に入ったSES会社には5年ほど在籍していましたが、ほとんど給料は上がらず。基本の給料額もショぼかったので、残業代でしのぐような生活でした。
けれど、残業代を頼りに給料を上げる働き方だと、結局は長くはもたず、会社を移って年収とキャリアを上げていきました。
SES営業として頑張っているけど、年収が上がらないと悩んでいる人は、参考にしてください。
そもそもナゼ年収が上がらなかったのか?
なぜ年収が上がらなかったのか?その理由は以下のとおりです。
それぞれ解説していきます。
SES営業に割り当てる原資が少ない
ご存知のとおり、SES事業の簡単な売上と利益の構造は、以下のようになっています。
① エンジニアの売上 ー ② エンジニアの人件費 = ③ 利益
利益から、営業への給与が割り当てられるわけですが、エンジニアの売上が相場的に低ければ、利益も低くなります。
つまり、利益が少ないと、営業に配分する給与も少なくなります。
エンジニアは売上をたててくれているので、基本的に優遇してもらいやすいが、SES営業への待遇優先度は低い傾向です。
商流が深いため売上も低く利益も低い
SESの業界は、下請け構造になっているため、商流の深いところで取引をしている企業は、必然的に売上も低くなります。
以下は、大手企業を1次請とした場合の、その下の2次請や3次請として取引をしている場合の、売上と利益の差についての参考値です。
- 2次請の場合
①売上:70万円 ー ②人件費:40万円 = ③利益:30万円 - 3次請の場合
①売上:50万円 ー ②人件費:40万円 = ③利益:10万円
仮に同じエンジニアが請けたと想定して、商流の深さが違うだけで、売上と利益には大幅な差があり、営業に割り当てられる金額にも差がつきます。
戦略的に商流を上げていくことはできますし、私も過去にやってきましたが、時間もかかりますし、商流を上げて、エンジニアの単価が上がっても、自分の給与に反映されるとは限りません。
会社に都合の良い評価制度があるから
評価制度によって違いはありますが、だいたいの会社では、昇給しても月収で数千円程度、年収で数万円程度しか上がらないかと思います。
評価制度の目的は、社員を公平に評価をする制度ではあるものの、一度に昇給できる金額には限界があり、成果を出した社員からすれば、不満でしかありません。
ただ、制度である以上は、どうしようもないですし、けれど年収を上げたいということであれば「会社を移る以外にない」ということになります。
年収を上げる理由は明確にしておこう
年収を上げる理由の明確化は、かなり重要です。
「何となく年収を上げたい!」というのも、ダメではありませんが、理由を明確にしておくことで、モチベーションの維持向上につながります。
モチベーションが下がると、「今のままでも良いかな」となってしいがちで、途中であきらめてしまうケースが多いです。
参考までに、私が年収を上げた理由は、以下のとおりです。
- 金銭的な余裕を持つことで、精神面での余裕を持ちたい
- 金銭不足を理由に、やりたいコト、欲しいモノを我慢したくない
- 将来の備えを蓄えておきたい
増税や物価上昇で、実質賃金が減少しているとおり、年収額が現状維持だと、貧乏になっていきます。
このことから、将来の経済事情に、強く不安を持つようになりました。
余談:私が年収を上げるキッカケになった出来事
理由はお伝えしているとおりですが、きっかけは、私よりも年収の高い知人に、バカにされたことです。
お互いの年収額を、具体的に知っていわけではありませんが、知人は「自分の方が稼いでいる」と思ったようで、遠回しな言い方ですが、バカにされたコトがありました。
この時は、悔しい思いをしました。年収で人の良し悪しをはかる訳ではありませんが、生きていくには軽視できないものです。
この出来事があり、年収を上げることに、取り組むようになりました。
SES営業が年収を上げる方法
SES営業が年収を上げるための方法は、以下になります。
- 今の会社で出世を目指す
- 別の会社へ移る
- 副業をはじめる
状況によって、どれを選ぶかが変わるので、解説していきます。
30代以上で経験も実績もある人
この場合は、
- 今の会社で出世を目指す
- 副業をはじめる
の2つになります。
30代なら、ある程度の役職経験をしておくべきで、まずは、今いる会社で経験できるように取り組んでみましょう。
ただし、今の会社で出世するのが、確実に無理という場合は、「別の会社に移る」に切り替えましょう。
20代で経験と実績を伸ばしたい人
この場合は、
- 別の会社へ移る
- 副業をはじめる
をしていきましょう。
なお、会社を移る際の前提条件もお伝えしておきます。
- 今いる会社で成果を出せている
- 2年~3年は所属している
実績を出せる人であれば、それだけ高待遇を期待できるので、ここは外さないようにしましょう。
会社を移る方法
私はどちらも検討しました。以下になります。
- 知人から紹介・スカウトをうける
- 転職サービスを利用する
知人から紹介・スカウトをうける
知人からのリファラル採用という形になりますが、いく先の会社は、下記のとおりです。
- 元同僚が移った先の会社
- 顧客になっている会社
基本的には、今いる会社よりも、規模が大きく、待遇面でも充実している会社を選びます。
なので、人脈づくりを心掛けておくようにしましょう。
転職サービスを利用する
転職サイトや転職エージェントを利用して、企業からのスカウトや、キャリアアドバイザーから企業紹介をうけます。
おすすめは、いろいろと手間のはぶける、転職エージェントです。
『マイナビ営業 AGENT』がおすすめ
「じゃあ、どの転職エージェントを使えば良い?」となりますが、おすすめは『マイナビ営業 AGENT』です。
名前のとおり、営業職に特化した、転職エージェントで、こちらは必ず登録しておきましょう。
その他、おすすめの転職エージェントは、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてください。
年収を上げるなら、会社を移るのが最も近道です。できるなら会社を移らずに、毎年、順調に年収が上がってくのが、最高です。
慣れ親しんだ同僚や上司・部下がいるのは、楽しく仕事ができるので、捨てがたい気持ちも分かります。
ですが、私の経験から言わせると、そういった環境にどっぷり漬かりすぎるのは、それはそれで問題も起きます。
成果はそこそこ出ているので、緊張がなくなり、惰性で毎日の業務をおこなってしまい、自分の成長阻害になったりします。
居心地の良すぎる環境は、将来キャリアに、悪い影響をあたることもあるので、気をつけましょう。
そして、そもそも年収を上げるという面でも、上がりずらかったりします。
SES営業として移籍を成功させるための流れ
「じゃあ、すぐに他の会社移ろうと」とは思っても、焦らずに、落ち着いて進めていきましょう。移籍活動は焦って進めると、失敗します。
「移籍しなければ良かった」とならないように、まずはきちんと準備をします。
自分の希望年収を明確にする
いくらでも欲しいところではありますが、まずは、自分の希望する年収がいくらなのかを明確にしましょう。
下記は、希望年収を決めるのに参考になる、IT業界における営業の年代・性別の平均年収です。
年齢 | 平均年収 (全体) | 平均年収 (男性) | 平均年収 (女性) |
---|---|---|---|
20代 | 410万円 | 412万円 | 406万円 |
30代 | 585万円 | 587万円 | 572万円 |
あくまで参考年収なので、これ以上を希望しても問題はなく、明確にするということができれば大丈夫です。
自分の適正年収を確認する
希望年収を明確にした次は、転職アプリの『ミイダス』を使って、自分の適正年収がいくらかを確認します。
希望することは、いくらでもできますが、自分の経験やスキルから、適正な市場価値を把握し、市場ニーズにマッチした年収での転職を目指します。
自分と似た経歴の人が、どのくらいの年収で転職したかも分かるので、参考になります。
転職サイトや転職エージェントに登録する
まずは、転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。
移籍といっても、利用するサービスは転職と変わらないので、転職サイトと転職エージェントを、活用していきましょう。
SES営業の移籍におすすめの転職サイト
おすすめの転職サイトは、以下になります。
- リクナビNEXT
- doda転職サイト
様々ある転職サイトの中でも、保有する求人件数も多く、選択肢も広がるので、利用してみてください。
SES営業の移籍におすすめの転職エージェント
転職エージェンに登録をして、年収や今後のキャリアプランについて相談しましょう。
おすすめの転職エージェントは『マイナビ営業エージェント』や『SQiL Career Agent』などがあります。
複数の転職エージェントに登録をするのが良く、セカンドオピニオン、トリプルオピニオンとして、複数の意見をもらうことで、転職成功につながりやすくなります。
SES営業の移籍を成功させるためのポイント
移籍活動を始めるにあたり、まず重要なのは、希望条件や知識・スキルの明確にすることです。
具体的には、以下になります。
- 知識やスキルを上げておく
- 顧客やパートナーからの評価を上げておく
知識やスキルを上げておく
転職の時には、自分は何が得意で、採用されら、転職先の会社にどういった利益をもたらすことができるのかを、正確にアピールするためには、実績が必要になり、そのための知識やスキルを、上げておくのが良いです。
たとえば、資格・検定をもっていれば、知識を体系的に習得でき、かつアピールにも使いやすいのでおすすめです。
顧客やパートナーからの評価を上げる
私も何度もお声がけしてもらいましたが、取引している顧客やパートナーからの評価が高いと、ヘッドハンティングをされるチャンスが出てきます。
そのためには、特別なものは必要なく、日頃の業務を、誠心誠意かつ正確におこない、コミュニケーションを頻繁に取るようにすることが重要です。
人として、ビジネスパーソンとして評価をされるようになれば、自然と声を掛けられるようになります。
ただ、難点としては、今いる会社からの理解になりますので、このあたりは上手く調整する必要があります。
まとめ:自分から動いて年収を上げていこう
待っているだけでは、希望する年収を実現できません。
会社で給与の話となると「お金は後からついてくる」「給与の話は自分からするものではない」などという意見がでてきますが、実際は給与を上げないための口実の1つになっている場合が多いです。
たしかに、評価は後からつくものでもありますが、転職をして給与が上がる場合は、その人の経験やスキルを事前に評価した結果であり、今の会社の評価が、市場における自分の価値とは限りません。
給与が上がらない理由でも解説したように、会社は色々な事情で成り立っているので、ただ待っているだけでは、自分の希望する年収をもらうことできません。
自分のペースで、自ら考え、行動していけば、望む年収を手にすることができるようになるので、ぜひ今から動いていきましょう。