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ビジネスプロデューサーの仕事:事業というプロジェクトを成功に導く
こんにちは。会社員ブロガーの”ぱぶろ“です。
書籍『ビジネスプロデューサーの仕事』の読書レビューです。
先日、街ブラをしている時に、ふらっとブックオフに立ち寄り、タイトルに惹かれて軽く立ち読み。
DXをからめた新規事業を軸としていますが、DXではない新規事業でも参考になる内容なので、じっくり読んでみることに。
書店で本を買うのは、数年ぶりでした。
ただ、後で確認したら Kindle Unlimited で読み放題になっていたので、お金出して買わなくても良かった。
まあ、定価で2,200円なのが800円ほどで、それと紙の本は好きなので良しとします。
Amazon評価 | 3.6(2024.11.07時点) |
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著者 | 中野 崇 |
媒体 | 紙、電子 |
ページ数 | 384ページ(紙) |
目次 | はじめに Chapter1:新規事業・DX推進の実態を知る Chapter2:DX新規事業企画の進め方 Chapter3:ビジネスプロデューサーのコアスキル Chapter4:私の職務経歴書 おわりに |
ビジネスプロデューサーとは?
プロデューサーと聞くと、番組プロデューサー、映画プロデューサー、アニメプロデューサーなど、エンタメ業界でよく耳にする職種の一つ。
プロデューサーと聞くと、何となく嘘くささを感じるが、個人的には嫌いではない。
ビジネスという言葉から想像はつくが、本書での定義と役割は下記のとおり。
ビジネスプロデューサーとは、「ビジネスの目的・目標達成を実現するために、必要な経営資源(情報・ヒト・カネ・モノ)を調達し、多様性を持つチームのパフォーマンスを最大化させ、顧客への提供価値を最大化する責任者であり伴走者」です。
ビジネスプロデューサーの仕事
いわゆる経営者や事業責任者と同様の位置づけ。
また、本書でいう「顧客」はお金を払ってくれる相手だけを指すのではなく、学生や求職者も含まれるため、人事の採用担当者もビジネスプロデューサーとしている。
つまりは、ビジネスの成功責任を担っている価値提供を推進する役割であれば、誰でもビジネスプロデューサーといえる。
価値とは顧客課題の解決
ビジネスプロデューサーは、顧客への提供価値を最大化することだが、そもそも価値とは何か?という点は、下記のとおり。
価値とは、「顧客が抱えている課題が解決することで、顧客が受け取るポジ手支部な変化」のことです。
ビジネスプロデューサーの仕事
一言でいえば、「顧客にベネフィット(利益、恩恵、便益)を提供する」ということ。
このベネフィットが、マルっと抜け落ちてたり、ベネフィットと間違えてメリットだけを顧客に訴求している責任者が結構いたりする。
メリットを簡単説明しておくと、「顧客が他サービスではなく、自分のサービスを使った時の利点」であり、例えば「価格が安い」「使いやすい」などがある。
ビジネスプロデューサーは「両利き」であるべき
ビジネスプロデューサーに必要な資質は「両利き」であるべきで、下記のとおり。
両利きとは、二律背反で両立させるのが難しい要素を、状況に応じて巧みに使い分けられることです。
ビジネスプロデューサーの仕事
例えば、「論理と情理」「規律と自由」「頑強と柔軟」「攻めと守り」「情熱と冷静」「変化と安定」「厳しさと優しさ」など。
多様なメンバーを取りまとめて、チームのパフォーマンスを最大化させるには、軸となるプロデューサーが、傾き過ぎてはダメ。
車のハンドルを操作するように、右へ左へと上手い具合にコントロールしながら、前へ前へと進めていくことが求められる。
ビジネスプロデューサーに必要なスキルは9つ
下記の9つを、ビジネスプロデューサーのコアスキルとしています。
- 行動力
- 重層的な知識
- 柔軟な思考力
- チームビルディング力
- 方向づける力
- 会議運営力
- 伝達力
- プロジェクトマネジメント力
- 包容力
私の経験から見ても、この9つのスキルは必要という理解はできるが、加えてファイナンスのスキルも入れておきたいところ。
また、この9つのスキルを自分にあてはめると、行動力、チームビルディング力、プロジェクトマネジメント力、包容力の4つのスキルは、大きく不足している気がする。
各スキルの詳細については、本書内で細かく解説してくれているので、ぜひ確認してみてください。
まとめ
事業責任者というよりも、ビジネスプロデューサーという呼称の方が、ポジティブな印象に感じる。
ビジネスプロデューサーは、責任を負う面はあるが、付加価値を創り出し、提供していくという意味合いが強い。
スタートアップやベンチャーの企業に適したポジションだといえる。
本書以外にも、ビジネスプロデューサーに関する内容で、気になる本を見つけたので、そちらも呼んでみようと思う。