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「複業」で成功する:これからはパラレルキャリアの時代
こんにちは。会社員ブロガーの”ぱぶろ“です。
書籍『「複業」で成功する』を読みました。この記事では、『「複業」で成功する』の概要と、読んだことでの気づきや学びについて紹介します。
本書からは、著者の実体験を基に、複業を始めることのメリット、リスクや対策について学ぶことができます。
これから複業を始めようとしている人、複業を始めて間もない人に、おすすめの1冊です。
発売日 | 2019年11月14日 |
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出版社 | 新潮社 |
著者 | 元榮 太一郎 |
ページ数 | 208ページ(紙) |
目次 | はじめに 第1章:あなたはいつ、今のキャリアからはみ出すべきか 第2章:あなたは起業すれば成功できるタイプか 第3章:こんな副業はアウト! 第4章:本気で複業を考えるあなたのためのチェックリスト おわりに |
厚生労働省が副業を勧めている
厚生労働省が提示しているモデル就業規則に、以前は「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」とありました。
基本的には「副業は禁止します」というスタンスでした。
その後、2018年に「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」という「副業を容認しましょう」という内容が盛り込まれました。
副業容認を就業規則に盛り込むかは、それぞれの企業次第ではありますが、国が副業を勧めているのが現状です。
方向転換をした理由は、人口減少にともなう人手不足があります。
余っている労働力を積極的に活用しようということですね。
また、企業が副業を禁止するのは「労働力が低下する懸念がある」というものからですが、普段とは違う仕事をすることは、知識や経験の向上につながり、本業にプラス効果を与える期待もされています。
時代はシングルキャリアからパラレルキャリアへ
企業に就職すれば、一生涯、安心して暮らしているいけるという仕組みは、成り立たなくなっています。
大企業ならまだしも、私のような中小企業では、より難しいと感じています。
そもそも、終身雇用という仕組み自体が、一時的に有効なものに過ぎなかったのかもしれません。
パラレルキャリアとは、経営学者のピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』などで提唱した概念で、今の仕事以外にも仕事を持つことや、非営利活動に参加することを意味しています。
ベンチャー企業ブームなどで、新しい会社が次々に設立されていますが、10年存続率は10%未満に満たないというデータもあります。
この数字からだけでも、一生涯、働ける会社というのは、かなり限られていることが分かります。
副業解禁は離職率を下げる?
世間一般では、副業による労働力の低下を懸念している中で、以外にも離職率を下げるという効果を得ている企業もあります。
その1つは、グループウェア「サイボウズ Office」などを提供している、サイボウズ株式会社です。
2005年に過去最高の離職率28%を記録して以降、ワークススタイルの変革に取り組み、2020年には3%まで低下させています。
もちろん、副業解禁だけが要因とは限りませんが、大きく影響したのは事実でしょう。
社員が「辞めたい」と思うのは不満があるからで、その不満を満たすことで、「働き続けたい」と思うようになり、優秀な人材も集まりやすくなります。
サイボウズ株式会社に限らず、先進的なIT企業を中心に、このような取り組みは、積極的に進んでいます。
分かっているけど、出来ていないという企業は、今後、衰退していく可能性が高いといえます。
副業を本業にする目安は年間売上1,000万円
会社員を辞めて、独立を考えている人は、目安にすると良いでしょう。
私は年間売上1,000万円を超えても、副業を本業にする予定はないですが、目標にしたいですね。
ただ、法人化はしたいと考えています。理由としては、税金面で優遇されるから。収入を増やすことは重要ですが、節税はきちんとおさえておくべきでしょう。
まとめ
著者が、弁護士で経営者、起業家で国会議員と、絵に描いたように華やかな経歴なので「特別な人感」を感じます。
何てこない平凡なサラリーマンが、まったく同じプロセスで進むのは難しいでしょう。
ただ、考え方としては理解できますし、参考にして、実践したいノウハウが盛り込まれています。
特に、起業に関する内容については、とても参考になります。
以上です。