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ファクトフルネス:データを基に世界を正しくみる習慣

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こんにちは。会社員ブロガーの”ぱぶろ“です。

書籍『ファクトフルネス』の読書レビューです。

常識とは何か?自分も含めて、世間で常識のようになっている事柄は、実は正しくないものかもしれません。

本書からは、「世界を正しく見れているか?」「正しく見るにはどうすべきか?」を知ることができます。

著:ハンス・ロスリング, 著:オーラ・ロスリング, 著:アンナ・ロスリング・ロンランド, 翻訳:上杉 周作, 翻訳:関 美和

世界中のエリートも誤認している

冒頭に、国際問題に関する13問のクイズがあります。

これを、大学教授、著名な科学者、銀行家、多国籍企業の役員、ジャーナリスト、政界のトップなど、高学歴で国際問題への興味を持つエリートを対象に出題しました。

結果はどうだったか・・・仮にチンパンジーに実施した場合よりも、低い正解率でした。

ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、世界の事実について数百個以上の質問をしてきた。貧富、人口、出生、死亡、教育、保険、ジェンダー、暴力、エネルギー、環境など、どれも世界を取り巻く状況の変化にまつわる質問だ。複雑な質問や、ひっかけ問題はひとつもない。それなのに、まともに正解できる人はほとんどいない。

書籍『ファクトフルネス』

13問のクイズの一部が、ハンス氏のTEDトークでも出題されているので、ぜひ試してみてください。

それにしても、知識や教養の高い人であっても、誤答してしまうのでしょうか?

人は世界をドラマチックな本能で見ている

知識量が足りていないのか?それとも、一部を切り取り、偏った情報を発信するマスメディアの影響なのか?

それぞれは、原因の1つではありますが、本質的な原因は「10の本能がつくりだす思い込みにある」としています。

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能
書籍『ファクトフルネス』

ファクトフルネスを直訳すると「事実に満ちた状態」であり、つまりは「データを基に見る習慣」となります。

この「10の本能」によって、ファクト(事実)を度外視した、誤った認識を引きを起こしています。

そして、ドラマチックの事例の1つは、「金持ち」と「貧乏」、「強者」と「弱者」など、2つのグループの対立がありますが、これは「1.分断本能」による思い込みです。

世間は世界を正しくみれていない

あなたは世界のことをどれだけ知っているでしょうか。

インターネットの発展により、膨大な情報を、いつでも、誰でも手に入れることができ、もしかしたら、何でも知っていると思っているかもしれません。

しかし、「世間の人々は世界のことをあまりにも知らなすぎる」と主張するのは、本書の著者であるハンス・ロスリング氏です。

アメリカの医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名で、世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した人物です。

タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれ、2017年に他界してしまいましたが、人生最後の年は本書の執筆に捧げられました。

その功績である本書は、世界の著名人からも賞賛を受けています。

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」

バラク・オバマ(アメリカ元大統領)

「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本。」

ファクトフルネスを実践しよう

ビジネス、教育、報道、組織やコミュニティなど、ファクトフルネスは日々の生活の中で活用できます。

以下は、当たり前なのですが、忘れがちになる本質的な内容です。

世界を理解することはますますビジネスに欠かせなくなっているし、理解しようと思えば簡単に理解できる環境になってきた。(中略)いまならインターネットにどんなデータもある。採用でも、生産でも、マーケティングでも、投資でも、企業経営者や社員が事実に基づく世界の見方に従って行動することは、これまでになく簡単になったし、これまでになく重要になっている。

書籍『ファクトフルネス』

今は、誰でも簡単に、日本国内はもとより、世界中のデータを手に入れることができます。

その情報を、正しく理解できるかで、ビジネスが成功するか、それとも失敗するかが決まります。

私は仕事で、WEB・デジタルを活用したマーケティングをおこなっていますが、データに基づいた判断をしています。

これもファクトフルネスの1つと言えます。

まとめ

本書のポイントは、下記の3つです。

  • 自分も含めて、世間は世界のことを正しく理解していないという事実を知る
  • 正しい情報は誰でも手に入れることができる
  • ビジネス、教育、報道、組織やコミュニティなど、全ての生活で活用できる思考

以下は、本書冒頭にある著者からのメッセージです。

自分の殻に閉じこもるよりも、正しくありたいと思う人へ。世界の見方を変える準備ができた人へ。感情的な考え方をやめ、論理的な考え方を身につけたいと思う人へ。謙虚で好奇心旺盛な人へ。驚きを求めている人へ。ぜひとも、ページをめくってほしい。

書籍『ファクトフルネス』

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る(著者:ハンス・ロスリング|発行:2019年1月11日|ページ数:443ページ)

著:ハンス・ロスリング, 著:オーラ・ロスリング, 著:アンナ・ロスリング・ロンランド, 翻訳:上杉 周作, 翻訳:関 美和